143 名無しさん 2016/10/29(土)22:37:48 JBv
うさぎのきなこさん シリーズ
おばけのでしいり さく え>>1

まちはずれのおかのうえにあるケーキやさん。
きょうもあるじの きなこさんとじょしゅのねこさんが げんきよくきりもりしています。

きなこさんのつくるケーキやおかしはだいにんき。
まいにちおきゃくさんがやってきます。

no title

144 名無しさん 2016/10/29(土)22:50:55 JBv
そんなあるひのこと。

きなこさんは あたらしいおかしを つくろうとかんがえていました。
そろそろあたらしいおかしをだそうと
こんどのにちようび コンテストがあるのです。

でも あたまをしぼっても なかなかいいアイデアがうかびません。
「なにかいいアイデアはないかなあ」

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145 名無しさん 2016/10/29(土)22:52:06 T8c
うまい

146 名無しさん 2016/10/29(土)23:03:11 Uhr
かわええなぁ



147 名無しさん 2016/10/29(土)23:05:27 JBv
あたらしいおかしをつくるのはとてもたいへんです。
とうとうそのひは なにもアイデアがうかびませんでした。

そのひのよるのことです。

ゴソゴソ…… バタン! ギーギー!

きなこさんは へんなおとで めをさましました。
おとはケーキをつくるキッチンからきこえてきます。
「ふあ~ うるさいなあ。 ねこさんまたつまみぐいしてるのかな?」

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148 名無しさん 2016/10/29(土)23:21:25 JBv
ところが ふととなりをみると ねこさんがはなちょうちんを ふくらませてねています。
「あれっ? ねこさんがいるってことはキッチンにいるのはだれだろう?」
きなこさんはこわくなってきました。
「もしかして どろぼう?!」

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150 名無しさん 2016/10/29(土)23:36:27 JBv
きなこさんはすっかりこわくなって ねこさんをおこすと
おそるおそるキッチンへむかいました。
「ねこさん、しっかりかぎはしたの?」
「もちろんですよせんせい」


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151 名無しさん 2016/10/29(土)23:45:17 JBv
ふたりがそっとなかをのぞくと ぼんやりと うすきいろのひかりが ふわふわうごいています。

「あっ、れいぞうこのなかみをしらべているな」
「せんせい、けいさつをよびましょう」
「いや、ぼくらでつかまえよう」

ふたりはいきをあわせて でんきをつけました。
パチッ

「それっ! いまだ!!」

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152 名無しさん 2016/10/30(日)00:04:43 U7T
「あれっ? いないぞ?」

でんきをつけてはいると なかにはだれもいません。
ふしぎにおもっていると あたまのうえからこえがします。
「ごめんなさい! ゆるしてください」
きなこさんはムッとしていいました。
「それなら、かくれていないででてきてよ」
「ぼくはここ。 でんきをけしてください」

いわれたとおり きなこさんはでんきをけすと……

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153 名無しさん 2016/10/30(日)00:14:28 U7T
「ごめんなさい」

そこにはちいさなおばけがいたのです。


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155 名無しさん 2016/10/30(日)00:45:13 U7T
「ダメじゃないか、かってにはいりこんでどろぼうなんかしちゃ」
きなこさんはこわいのをひっしにこらえていいました。
「ごめんなさい、どろぼうをするきはなかったんだ……」
「どうしてこんなことをしたの?」

ねこさんがおばけにたずねると おばけはよわよわしいこえで ぽつりぽつりわけをはなしました。

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154 名無しさん 2016/10/30(日)00:18:01 WnL
おばけ可愛すぎてやばい

156 名無しさん 2016/10/30(日)00:49:14 WnL
続きwktk

157 名無しさん 2016/10/30(日)00:54:58 U7T
「ぼくはここからとてもとおい おばけのもり からきたんだ。 じつはこんどのにちようびに すきなこに おかしをつくろうとおもったんだけど つくりかたがわからなくて……」

「それでおしえてもらおうと いろいろなおみせに いったら ぼくがおばけだからって おいだされて…… それで それで……うわあ~ん!」

おばけはとうとうなきだしてしまいました。

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159 名無しさん 2016/10/30(日)01:09:28 U7T
きなこさんはおばけがかわいそうになっていいました。
「それはつらかったね。 よし、それならぼくがおしえよう」
「えっ、ほんとう?」おばけはめを まんまるにしていいました。
「もちろん、だからもうかってにキッチンへはいりこんではいけないよ」

おばけはくるくるまわりながら よろこんでいいました。
「うわあ、ありがとう! うれしいな!」
「でもせんせい、ざいりょうがあまりありませんよ?」
ねこさんがしんぱいそうにいいました。

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160 名無しさん 2016/10/30(日)01:21:20 U7T
「プリンならだいじょうぶさ。 かんたんでおいしいよ」
きなこさんはそういうと じゅんびにとりかかりました。
「さあ、よくみていてね」

おばけはこくんとうなづいて どこからかかみとえんぴつをとりだしました。

きなこさんのおかしづくりかいしです。


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161 名無しさん 2016/10/30(日)01:32:38 U7T
「カボチャプリンをつくろう。 カボチャはあまくてからだにいいからね」

きなこさんはそういうと カボチャをきって レンジにいれました。
やわらかくなったカボチャをペーストにして……
それから ミルクとさとう たまごをいれてまぜていきます

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163 名無しさん 2016/10/30(日)01:44:01 U7T
それから ゼラチンをいれて ケーキのかたへながしてひやせばかんせいです。

おばけはしんけんに きなこさんのてつきをみながら
えんぴつをはしらせます。
きなこさんはおばけがしんけんにみているので ふたりめの でしにしようかとおもいました。

「さあできたよ」きなこさんはひといきついていいました。
きれいなだいだいいろのカボチャプリンに れいぞうこのひえたくうきがキラキラひかってまるでほうせきのようです。
うすぐらいへやにおばけのひかりがあわさって
ほんとうにおいしそうです。

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164 名無しさん 2016/10/30(日)01:50:56 U7T
「そうだ、おばけのきみにであったきねんに このプリンをだそう!」

きなこさんはひらめいていいました。

「みためはふつうのプリンでも、こんなすてきなであいからうまれたんだ。 『おばけのほうせき』なんてどうかな?」

「『おばけのほうせき』……! すごい! いいなまえだ」
おばけもうれしそうにうなづきました。

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165 名無しさん 2016/10/30(日)01:52:51 U7T
きがつくともうそらはだんだんあかるくなっていました。

プリンをもたせてきなこさんはおばけをみおくりました。
おばけはなんどもなんどもおじぎをしてかえっていきました。

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166 名無しさん 2016/10/30(日)01:57:21 U7T
そしてにちようび。

きなこさんはまちのコンテストにゆうしょうしました。
『おばけのほうせき』はだいにんきのおかしになったのです。

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167 名無しさん 2016/10/30(日)02:07:07 U7T
「あのおばけはうまくいったかな……」
きなこさんはしんぱいしていましたが よくじつのよる ふたりのおばけがうつったしゃしんとプリンがおくられてきました。

そして プリンをきなこさんは食べました。
それはあまくて、ちょっぴりざらついたおいしいプリンでした。
おしまい

no title

169 名無しさん 2016/10/30(日)02:14:19 U7T
以上で妄想垂れ流しおしまい
お疲れありがとうございました

no title

170 名無しさん 2016/10/30(日)02:34:15 jtq
かわいくてほっこりした

171 名無しさん 2016/10/30(日)02:52:23 Kn8
かわいすぎる

172 名無しさん 2016/10/30(日)02:53:12 A09
乙!



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引用元 http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1477502969