1 名無しさん 22/02/23(水)02:19:40 ID:kGue
2019年の話や

ワイは冒険家やっとるんやけど、海外の辺境地で起こった事とかを画像や動画交えながら語っていくやで
スレ立ては1年ぶりなんやけど、中央アジアのキルギスでのこの話は、これで最後や


ちなみに今は次の冒険やるために北欧フィンランドのヘルシンキにおるで
歩道もぜんぶ凍っとって、街はこんな感じや

no title

あとダイマやけど、もしワイの活動を応援して下さる方いらっしゃったら、本やグッズを買ってもらえるとめちゃくちゃ助かるで

本(新潮社)
https://www.amazon.co.jp/dp/410353611X/

グッズ(今まで旅してきた動物たちのパーカーとか)
https://suzuri.jp/RealRPGCaravan

Twitter:https://twitter.com/GoHarumaRPG
ちな、前スレはスレタイでぐぐってくれれば出てくるで

http://nipasoku.blog.jp/archives/84840571.html
http://nipasoku.blog.jp/archives/84904289.html

no title

2 名無しさん 22/02/23(水)02:20:32 ID:oEqy
日本は深夜やぞ

12 名無しさん 22/02/23(水)02:29:55 ID:kGue
>>2
せやな、自差は7時間や

7 名無しさん 22/02/23(水)02:22:33 ID:V2uB
テレビ出た人?

12 名無しさん 22/02/23(水)02:29:55 ID:kGue
>>7
せやで
よう覚えとるな

13 名無しさん 22/02/23(水)02:30:54 ID:fGga
春間豪太郎?

17 名無しさん 22/02/23(水)02:35:06 ID:kGue
>>13
おす!!

14 名無しさん 22/02/23(水)02:31:25 ID:gB0K

21 名無しさん 22/02/23(水)02:44:03 ID:kGue
あらすじ
数年前にイヌワシや狼と一緒に廃倉庫で暮らしてる男の家で居候しとったことがあるんやけど、彼に久しぶりに会いに行ってみたで

no title

けど仕事でおらんかったし彼の母親はかなりの日本人嫌いで暴力的やったから、彼が帰って来るまでうまい事隠れて母親をやり過ごそうとしているところや

以下、猛虎弁での長文はくどすぎるから標準語になるけど、すまん

2年前、居候してイヌワシやオオカミたちと暮らしていた廃倉庫の前で、建物の影に隠れて老婆に見つからないよう息を○す

no title

老婆に見つかれば何かしらの暴行を受けるかもしれない
廃倉庫前にいるはずの獰猛な大型犬にも気をつけないといけない
犬は繋がれているだろうだけどかなり力が強かったから、あまり怒らせると繋いでいる杭か犬小屋を壊してこちらへ危害を加えるかもしれない

廃倉庫の住人アマンの許可はもう得ているから、老婆や大型犬に気付かれないように中に入れれば朝まで凌ぐことができるだろうけど、入り口は老婆の家のすぐ近くなので老婆たちが食事している今行くとバレてしまう

気温は氷点下に近くて、満月が辺りを照らす中、50mくらい離れた茂みの暗がりからは放牧中の馬が草を食べる音がしていた

あまり長くこのままでいると体が冷えて、いざというときに素早く動けなくなる
もう少しだけ様子を見てからできるだけタイミングよく強行するしかないかもしれない…

…と、考えていると、老婆の家から懐中電灯の明かりが一つ出てきて、何かを探すように辺りを照らし始めた

…え、
こっち来てるじゃん!!!

25 名無しさん 22/02/23(水)02:47:05 ID:4XZ2
はえ~すっごい
なんで母親は日本人嫌いなんや?

32 名無しさん 22/02/23(水)02:57:33 ID:kGue
>>25
ワイも後になって知ったことで、詳しく書くとまずいんやけど、あの村では当時日本人が人間関係でやらかして問題を起こしたんや
当事者は追放というかその村を去ることになったんやが、日本人は信用できんという考えが一部の村人に根付いてしまったようや
そのアマンの母親はその一件に深くかかわっとっていわば被害者のような立場やったから、なおさらやな

26 名無しさん 22/02/23(水)02:48:01 ID:4E9h
ネット通じにくい地域ってどれくらいあるんや?

33 名無しさん 22/02/23(水)03:03:32 ID:kGue
>>26
体感やけど、村でもなんでも、人が百人以上の規模で住んでるところは基本通じるな

山道とか村と村の間とかは通じひんことが多い

27 名無しさん 22/02/23(水)02:48:02 ID:HstW
>>1
表紙の帽子の名前はなんぞや?

36 名無しさん 22/02/23(水)03:15:10 ID:kGue
>>27
すまん見落としとった

カルパックっていうて、キルギス人の民族的な帽子やで

現地に馴染んだほうが安全に野宿旅できるから、ワイは基本的にできるだけ現地人に近い恰好をするようにしとるんや

37 名無しさん 22/02/23(水)03:16:59 ID:HstW
>>36
サンガツ
たどたどしくても現地の言葉使うのは親近感出るからええしな
それに通じるか

言語は旅する前に習得するん?

39 名無しさん 22/02/23(水)03:21:23 ID:kGue
>>37
基本的にはそうしとるけど、中々時間取れなくてギリギリになることも多いわ…
今回も結局到着してからフィンランド語の勉強頑張っとる

31 名無しさん 22/02/23(水)02:53:03 ID:kGue
懐中電灯の主は、あちこち照らしながらも廃倉庫の方へ向かっているようだ

このままだとすぐに見つかる!
そう思って、音を立てないように気をつけながら背の低い塀を越えて廃倉庫の裏へ回った
角からそっと表を覗いていると、懐中電灯の明かりは廃倉庫前を何度か照らした後、老婆の家へと帰っていった

アマンの母親(老婆)か父親だろう
たぶん、さっきおれが廃倉庫の近くで暮らす人たちと話をしたから、それでおれが来ているのが伝わってしまったんだろう

見つかったらどうなっていたんだろう…

ほっとしながら空を見上げると、満月とたくさんの星が輝いていて綺麗だった
老婆や大型犬を警戒する緊張感と凍えるような寒さが相まって、普段の何倍も美しく煌めいて見える
やっぱりおれは、その日の寝床もままならないような生活をし続けるのが幸せらしい

そんな風に確信しながら、探しに来たということは夕食は終わったんだろうし今老婆はベッドメイクをしているはず…と考えて倉庫への侵入を決行することにした
老婆たちが寝静まってからだと却って倉庫前の茂みを移動する音が目立ってしまうからバレる確率が高まるし、今しかない

そっと廃倉庫の入り口へ近づいていく

が、すぐに匂いで大型犬にバレてしまったらしく、犬がこちらへ向けて大きな声で吠え始めた!
とはいえ、幸い大型犬はさっきから何度か他の犬の遠吠えに反応して吠えていたから、しばらくは老婆も不審に思わないだろう

(大型犬ってのはコイツや。攻撃的やし、人の頭より大きい肉塊をバリバリ食うところを何度も見てるからなかなかおっかないで)

no title

犬の吠える声に紛れながら小走りで廃倉庫の入り口へ行って、扉をとめている金具を外して中へそっと入る

35 名無しさん 22/02/23(水)03:11:58 ID:kGue
廃倉庫は扉含めて2年前から変わっていないみたいだ

扉の隙間から指を出して、金具を動かしてもとの状態に戻しておく
ちょっと時間はかかったけど、元通り外から金具でとめたようになっているはずだ

倉庫へ入ってからは大型犬も吠えるのを止めていたから、後は奥にあるアマンの秘密基地で明かりをつけずに朝まで凌げばステージクリアだ

2年前と違って倉庫の中には鶏と七面鳥が何匹かいるようだったけど、もう寝ているから問題なさそうだった
奥へ進んでアマンの秘密基地へ入ってみたものの、寝床の簡易テントと電熱ストーブ以外はほとんど何もものがなく、かなり殺風景な部屋になっていた

no title

アマンは「暖かくしていて良い」と言ってくれていたから、2年前と同じように、電熱ストーブから伸びているむき出しの導線2本を同じくむき出しのコンセントの金属穴に突っ込んでストーブを起動させる
この程度の明かりなら外へは漏れないから老婆にバレることもない
部屋全体を暖めるだけの熱は無いにしても、手をかざせば寒さを凌ぐことはできそうだった

no title

この状態で朝まで凌がないといけないという謎の状況に対して謎の満足感を覚えながら、アマンはいつ頃帰ってくるだろうかと考える

今の所アマンからの連絡は無いから、もしかすると明日の昼頃になるかもしれない
キルギスの一般的な飼育法がなされていると仮定すると、明日の早朝にはアマンの父親が七面鳥たちを放牧しに廃倉庫にやってくるだろうから、その時が一番危険だ
父親はそこまで反日という感じでも無かったし、2年前は出会ってすぐ羊の解体を手伝って何なら少し仲良くなっていたくらいだから、見逃してくれる可能性は高い

…老婆におれがいると話してしまったら、老婆がシャベルを両手に突撃してくるかもしれないけど…

不安は色々とありながらも、少なくとも早朝までは安全が保証されていそうだから、明日のアマンとの再会に備えて軽く睡眠をとることにした

電熱ストーブを消して、簡易テントに入って入眠



https://youtu.be/ZizE9hnvFQ8

44 名無しさん 22/02/23(水)03:35:12 ID:kGue
次の日の朝、起きてアマンに連絡してみる

…つながらない
やっぱりここへ来るまでのどこか途中の町で寝ているんだろう

諦めてトイレへ行こうと廃倉庫の裏口へ行こうとした所、入り口が空いていて七面鳥たちがいなくなっているのに気付いた

やっぱりアマンの父親が早朝やってきて扉を開け放ったんだろう
おれが寝ていた秘密基地はそこからさらに2部屋ほど奥にあるから気付かれずに済んだらしい

音を立てないように気を着けながら裏口へ走って、用を足して(キルギスのトイレは基本的に屋外にある)また秘密基地に引きこもる

これで一先ず、老婆には存在をバレずにアマンに会えそうだ!

no title

そして昼過ぎ、アマンが帰宅
腕にはイヌワシが乗っている


おれ
「おぉ!アマン!!!
元気?」

アマン
「Go!
元気元気!」

アマンはそう言ってイヌワシを廃倉庫の中へ放ち、おれとハグをして挨拶をした

おれ
「こいつは?
アイマック…?」

アイマックというのは以前アマンが飼っていたイヌワシだけど、おれが覚えているアイマックよりも顔が細い気がする

アマン
「あぁ、そいつは新しいイヌワシのアウグル
山で捕まえて来たんだ!」

おれ
「さすがだな…笑」

アマンに連れられて外に出ると、昨日の大型犬が友好的な挨拶をしてきてくれた

https://i.imgur.com/IYNVBEi.gif

47 名無しさん 22/02/23(水)03:39:55 ID:gB0K
>>44箱を破壊しそうやな

53 名無しさん 22/02/23(水)04:02:48 ID:kGue
>>47
そのうち壊れるやろなぁ…
壊れるのが今でなくて良かったで…

51 名無しさん 22/02/23(水)03:56:17 ID:kGue
そしてアマンと一緒におれがシロと出会った裏庭に行くと、2年前にいた2匹よりも体の大きいオオカミが1匹、隅に繋がれた状態でウロウロと素早く動き回っていた

no title

こいつも山で捕まえたとのことだ

相変わらずアマンは、イヌワシにしてもオオカミにしても、獰猛な野生動物に対して逞し過ぎる男だ
いつか機会があったら、アマンが捕獲するところを間近で見て勉強して、おれもやってみたい

アマンやイヌワシ、狼たちがひっそり暮らしてる廃倉庫はこんな感じ

no title

52 名無しさん 22/02/23(水)03:56:36 ID:kGue
そしてその後はアマンの新居で食事をすることに

新居の庭には既にアイマックがいて、アマンに対して甲高い声で鳴き餌をねだっているようだった

no title

2年前はアマンの妻子はナリンで暮らしていたから、アイマックの世話の為に半ば別居状態だったけど、今ではうまく折り合いがついてこのアリシュ村の家でアイマックと共に暮らせているらしい

食事中、アマンはおれの冒険について「凄いだろ?」と熱心に娘さんに説明していたけど、当の娘さんは苦笑いだ

おれ
「それにしてもアイマックは相変わらずだな!
強いし、美しい!」

no title

アマン
「だろ!

…って、おい!」

おれの意見に対して「どこが?」と顔をしかめた娘さんを、アマンがたしなめる
どうやらこの娘さんは男のロマンってものがイマイチ分かっていないらしい

アマンと一緒に暮らすことで少しずつ変わっていくに違いないから、今後に期待だ

59 名無しさん 22/02/23(水)15:26:50 ID:kGue
さて、アマンに別れを告げて、今度はコチコルというキルギス中部にある町へ

ビシュケクに来てからこれまで中々時間が作れず遅くなってしまったけど、2年前1000km以上の道のりを一緒に旅した馬の相棒、セキルの近況を確かめることにしよう

乗り合いタクシーを最寄り地点で降りて、30分ほど歩いて2年前にセキルを売ったコワンの家へ

no title

60 名無しさん 22/02/23(水)15:27:01 ID:kGue
家へ到着するも、どうやらコワンは奥さんと共に町へ行っているらしく、羊を見失ったというアルセン、エッセンと先に合流することになった

アルセンはロバに乗って移動している

2年前は長女のアッデリーナと2人がかりでも馬を動かせていなかったけど、今ではロバに乗れるようになったらしい

※gifアニメ

https://i.imgur.com/IbkoCER.gif

…といっても、降りて手綱を引いている時なんかは時々ロバに反抗されていたから、ロバからもまだ認められていないようだった

no title


コワンが帰ってくるまで時間があったから、エッセンとそこに居合わせた男と一緒に日が暮れるまで羊の群れを探すことになった

結局暗くなっても羊は見つけられなかったけど、どうやら別行動で探していたアルセンが見つけたらしく、無事に羊たちは家へ戻ることができたようだ

62 名無しさん 22/02/23(水)16:24:29 ID:kGue
そして夕方、コワンと奥さん、そしてアッデリーナが帰宅
長女のアッデリーナは背が伸びて少しだけ大人びている

コワン
「Go!
元気か?
よく来た!お茶にしよう!」

おれ
「元気だよ
コワンも変わらず元気そうだね」

コワン
「この家には何日くらいいたい?」

おれ
「いや、元気にやってるか気になって寄っただけだから明日にはトロク村に向けて帰るよ
今晩泊めてもらえると非常に助かるんだけど…」

コワン
「もちろんだ
こんな真っ暗なんだから泊まる場所なんて他にないからな!笑」

コワンは2年前より少し陽気になった気がする
何か良いことが重なったんだろうか?

コワン
「あと、Go、『マキシムス(セキルの元の名前)はどこ?』って知りたいんだろ?」

おれ
「あ…それも知りたいな」

2年前、コワンがセキルを買い戻した時は長期的に飼う予定だったみたいだけど、その後野犬に背中を咬まれて怪我をして以来鞍がつけられなく(?)なったらしく、売りに出す可能性も出てきていたので気になっていた
帰国直前にセキルを見たときには傷はもう治っていたから、鞍を着けられないなんてことは無いはずなのでよく分からないけど、コワンのプライド的に背中に傷のある馬に乗りたくないだけかもしれない

no title

63 名無しさん 22/02/23(水)16:33:00 ID:kGue
コワン
「マキシムスな、半年前に遊牧民に売ってしまったよ
今は1年中山奥の草原を移動して暮らしてるだろう」

あぁ、少し来るのが遅かったらしい

おれ
「いまの飼い主の方の電話番号分かる…?」

コワン
「電話どころか電気も無い放牧地だから番号は無いよ」

どうやらセキルは遊牧民の手に渡ってしまっているようだ

その後、いまセキルが遊牧されているであろう範囲をコワンから教えてもらいはしたものの、半径何十kmもの範囲でかなり広いようだった
本気で探したとしても1、2週間程度では飼い主に会えないだろうし、運良く飼い主の友人に会えたとしてもセキルの居場所はわからないだろう

今回の滞在中にセキルに会うのは難しそうだ

まあ、車が苦手なセキルのことだから、車が立ち入れない山奥での生活を楽しんでいるに違いない

no title

町で暮らす人よりも遊牧民の方が馬を大切にする傾向がある(移動手段が馬しか無いから)し、これまで以上に大切に扱われているに違いない



https://youtu.be/idZRWo11D6s

64 名無しさん 22/02/23(水)16:44:54 ID:kGue
寝る直前、スマホを見るとアイベックからのビデオ通話の不在着信が4件来ていたので折り返すことにした
どのみち明日会えるんだけど、昨日も「寝る場所はちゃんとあるの?」というチャットが来ていた(廃倉庫で老婆に怯えながら寝ることになったとはさすがに言えないから大丈夫だとだけ返事した)し、意外にもアイベックはおれを心配しているのかもしれない

アイベックと特に中身のないビデオ通話をして、その後就寝

翌日、朝7時、コワンの家を出発してコチコルの中心地へ向かう

実はおれは、これから標高3,000mのところにある雪に閉ざされた湖へ行こうとしていた
人間の足ではかなり厳しいので、馬に乗っていく予定だ

悪友のアイベックと一緒に行くことになっているので、アイベックの馬の装備などもある程度しっかりしたものにした方が良い

この日は週に1回のマルバザール(動物市場)がある日だから、ソンクル湖に挑む為の蹄鉄を仕入れることができるはずだ

マルバザールは朝8時頃から始まり、羊や馬、馬具や綱などの動物に関わる物の他に衣服や装飾品、家具なんかも売りに出される
しばらく動物たちを眺めたり飼い主の人と雑談をしたりしつつ、トロク村から乗り合いタクシーで来たアイベック、チョルポンおばさんと合流して蹄鉄を購入

no title

蹄鉄を嵌めるのはアイベックの馬だから、サイズの合ったものを買うためにアイベックが選ばないといけない

no title

65 名無しさん 22/02/23(水)16:45:55 ID:kGue
その後、チョルポンおばさんの誕生日が迫っていたから、街の電気屋さんで誕生日プレゼントを買うことにした

2年前からあの家ではチョルポンおばさんが洗濯物を手洗いしていて大変そうだったから、9000円くらいの2槽式洗濯機をプレゼントすることにした
カメルーンで一人暮らしをしていた時はおれも洗濯物を手洗いしていたから、大変なのはよく分かる

本当は海外で知り合った人に高価なものをプレゼントするのは良くない(金目当ての付き合いになってしまって関係が崩れる恐れがある)けど、
チョルポンおばさんやアイダール、アイベックはおれの帰国後も時々チャットを送ってくれていてもう2年以上の付き合いではあるし、誕生日に何かあげた所で崩れるほどの関係でも無いはずだ
今回の居候中も滞在費などは一切払っていないから、
(日本では考えにくいことだけど、関係の深い人浅い人、様々な人が他人の家で食事をしていったりしばらく滞在したりすることのある文化に対してそれをすると、こちらの価値観を押し付けた形になるし、寧ろ良い関係にはなれないだろうから)
これまでの感謝を込めてのプレゼントでもあった

no title

チョルポンおばさん
「Go、本当にありがとうね
これで毎日の家事がずっと楽になるわ!」

2年前はちょうど長男のアイダールが家を出て首都で働き始めた時期で、その後アイダールからの仕送りで冷蔵庫、テレビを買うことができたようだったから、今回おれが洗濯機を買ったことで昭和の三種の神器が揃ったことになる

ちなみにコイチュビットおじさんの家では寝る時とか誰も見ていない時でもテレビのMVチャンネルがつけっぱなしになっていたりするし、昼間やっているドラマや映画を見るのがチョルポンおばさんの日々の楽しみのようだから、テレビはかなり重宝されているみたいだ
チョルポンおばさんは掃除や食器洗いなんかを一通り済ませてから毎日のようにトルコ映画やドラマを観ていて、意外な展開になると「あらっ!」とリアクションを取って楽しそうに過ごしている

まあ、ドラマも映画も基本ロシア語吹き替えだから(ニュースやバラエティはキルギス語が多い気がする)、最大限楽しめているのはロシア語を流暢に話せるチョルポンおばさんだけかもしれない



https://youtu.be/ufFpUkjra4I

66 名無しさん 22/02/23(水)17:01:05 ID:kGue
さて、帰宅後、なんとアイベックの馬がいなくなっていることが発覚
今頃はどこかの草原を駆け回っているのかもしれない

アイベック
「ダメだ、どっかいっちゃった
明日探すよ」

おれ
「えぇ、天気的に明日ソンクル湖へ向けて出発するのが良いんじゃなかったっけ?」

アイベック
「まあそうなんだけど、明日の朝探せば大丈夫だよ、多分」

蹄鉄も着けないといけないし、明日朝見つかったとして間に合うんだろうか…

コイチュビットおじさん
「Go!
洗濯機、ほんとにありがとうね!!

さぁ、これを飲みなさい」

コイチュビットおじさんは感謝を込めてウォッカを3杯連続でイッキさせてくれた
酒でほとんど酔わない体質だし正直わざわざイッキしなくても…とは思ったけど、おじさんなりの感謝のようだったから、ありがたくイッキさせてもらうことにした

コイチュビットおじさん
「そういえば今日、アメリカ人の登山家2人組が雪山装備と馬でソンクル湖へ行ったけど、雪が多くて行けずに諦めて帰ってきたらしいよ

もうソンクル湖には行けないんじゃないか?」

チョルポンおばさん
「ほら、Go、やっぱり無理なのよ
寒いし危ないから止めておいたら?」

no title

67 名無しさん 22/02/23(水)17:03:35 ID:kGue
おれ
「えぇ…

まぁ、無理だったら諦めて帰ってくるよ
無茶はしない」

おれがそう言うと、隣に座っていたアイベックがチョルポンおばさんたちから見えないようにおれの足をつつき、ウィンクをした

なんだこいつ、気持ち悪いな…
…と思いつつ、何となくアイベックの言わんとすることは分かった
どうやら「大丈夫だ」と言いたいようだ
多分チョルポンおばさんたちとは意見が対立するから表立っては言わないことにしたんだろう

その後、チョルポンおばさんたちが一瞬席を外した隙にアイベックはこちらを向いて、ニヤッと笑って小声でこう言った

「アメリカ人が無理だったって?
馬の乗り方しらないだけでしょ

俺とGoなら行けるよ! 行こう!!」


かくして、おれのソンクル湖へ行く計画は実行に移されることになった

さぁ、(アイベックの馬が見つかれば) いよいよ明日出発だ!

71 名無しさん 22/02/26(土)13:58:16 ID:3Xj6
ほぎょー




引用元 https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1645550380
【画像】列車で中国横断して中央アジアまで行ってきたで!3